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自宅でビールを美味しく飲むための保存方法を紹介

自宅でビールを美味しく飲むための保存方法を紹介

仕事帰りに買ってきたビールを、そのままプシュっと開けて飲む。あるいは1~2時間冷蔵庫に入れてから、晩酌やお風呂上りにグビっといただく!

そんな方は多いのではないでしょうか?でもちょっと待ってください。

ちょっとしたひと工夫があるだけで、そのビールをもっと美味しく飲む方法があるのを御存じでしょうか?

今回は、皆さんが大好きなビールの美味しく飲むテクニックを理由も交えながらご紹介します。

冷蔵庫で「一日待ってから」飲む

帰宅途中にスーパーマーケットやコンビニで缶ビールを買って、帰宅と同時にプシュっと言わせてゴクゴクとビールを飲んでいるあなた。できれば、今日からは「1日待ってから」飲んでみませんか?

目的が2つあるので説明します。

缶ビールを芯までしっかりと冷やす

まず一つ目は、ビールを芯までしっかり冷やすためです。実は350mlの冷えたビールを買ってきても中心部まで冷え切るのに時間が足りません。

大体4~6時間くらい冷蔵庫に入れておくと、ビール全体が冷蔵室の設定温度(一般的な3~6℃設定時)まで下がります。

この温度が、日本の大手ビール会社の淡色ラガーを飲むときの適温と言われています。

ここまで聞くと、じゃあ4~6時間待てばいいのでは?と思った方のために、次の項目で、もう一つの理由を説明します。

ビールの炭酸を落ち着かせる

二つ目の理由は、ビールの炭酸を落ち着かせるためです。何を隠そう、ビールは「炭酸飲料」です。買ってきたビールは、少なからず帰宅までにバックの中でゆさゆさ揺されています。

振られたコーラを開けると、泡が噴き出してしまうように、ビールも「振動」にめっぽう弱いのです。

液体が衝撃を受けた状態のまま口にすると、炭酸が大粒でピリピリとした刺激を強く感じて、そのあとに炭酸ガスが分離して気の抜けた平坦な味になりやすいのです。

これらの理由から、冷蔵庫で冷やしたビールをグッと我慢して、最低1日は静置させてから飲むのがベストです。

冷蔵庫でビールを保存するベストポジション

この「振動」に弱いビールを保護するために、冷蔵庫の中の振動が出来るだけ加わらない場所に保管するようにしましょう。

ドアポケットやその付近の温度が変化しやすい場所、冷却ファンの近くなどは、避けるようにしてください。

ワインも、冷蔵庫で3日静置して飲むと美味しくなる。

ワインの場合も、これに当てはまります。ワインの場合、理由が諸説あるので、詳細は省いて箇条書きで以下に項目をまとめます。
・ワインは数日(最低3日)は冷蔵保存してから飲む方が、味が落ち着く
・不快な香りを集める事ができる(分離できる)

ビールはとてもデリケートなお酒

実は、ビールはお酒の中でも一番デリケートと言っても過言ではないお酒なのです。

世界中で比較的安く手に入り、カジュアルに飲まれるイメージからすると、ちょっと面食らった人もいるかもしれませんね。

ビールはアルコール度数が5%前後と低めのものが多く、特にクリーンなのどごしの淡色ラガーなどはちょっとした外的要因ですぐに劣化してしまうのです。

開栓後の飲み頃のピークも他のお酒に比べて短め。ぬるいし炭酸が抜けたから飲み進めなくなった。なんて経験がみなさんもあるのではないでしょうか?

おいしさを保つためには「酸化」に注意する

ブルワリーで飲むできたてのビールは、やはり格別なモノがあります。新鮮なほどおいしい!ということは、日が経つほどに劣化してしまうのか?そんな疑問が生じますよね。

答えは「Yes」。ビールは日がたつほど「酸化」していきます。ビールが酸素に触れることで、液体内の成分が変質し、香りや苦みなどの良さが失われてしまうのです。

場合によっては、紙や濡れた段ボール、傷んだ野菜のような臭い(酸化臭)が付いたり、ホップ成分の劣化によって、泡立ちが悪くなることもあります。

ちょっと専門的な言葉を挟むと、酸化臭のように一定の量を越えるとビール本来の味わいを損ねてしまう風味のことを「オフフレーバー」と呼びます。

現在、ビール会社による衛生管理や醸造技術の水準が上がり、作り手の目が行き届いたビールが格段に多く見られるようになりました。

各社は樽や瓶、缶などの容器にビールを詰める際に、なるべく酸素が入らないよう容器内を炭酸ガスや窒素ガスに置き換えてから詰めたり、ビールの表面をわざと泡を立ててからフタをしたりするなどの工夫を凝らしています。

さらに、高温にさらされると酸化の進行が早まるので、輸送や販売時の温度管理も重要になります。その点、近頃はビールへの理解と愛情を持った輸入業者や販売店が着実に増えており、質の保たれたビールが店頭に並ぶようになっています。

となると、最後の砦は流通されたビールを購入して飲む、消費者である私たち次第!

おいしく造り届けられたビールを購入し、保存し、飲む。その過程でいかに劣化を防げるか。つまり、ビールのうまさは、私たち「飲み手」にゆだねられているところも大きいのです。

ビールを劣化させる大敵 その1「光」

ビールの瓶がなぜ茶色なのか。皆さんは考えたことがありますか?

それはビールが光にも敏感なので、光を通しにくくするためなのです。茶色⇒青色⇒緑色⇒無色の順で紫外線の透過率が高くなります。

紫外線によって、ホップ由来の成分が変質して、獣のにおいやスカンキーと形容される「日光臭」が付いたり、焼け焦げた臭いに感じるほど強くなったりすることもあります。

こうなるとビールの味わいを損ねてしまします。これも「オフフレーバー」の一つです。

直接日光に当てるのはもちろんダメですが、意外と知られていないのが蛍光灯の光です。一部、紫外線を発するものもあるので注意が必要です。

ショーケースの冗談に置かれた瓶ビールに上から光がガンガン当たっている場合、日光臭が付いている可能性があります。

ビールは冷暗所保存が基本です。これを頭に入れて、買う時も目を配ってみてください。

ビールを劣化させる大敵 その2「熱」

「酸化に注意」という話をしましたが、酸化の大きな原因となるのが「高温」です。なるべく温度を低くして保存した方が参加の進行を遅くすることができます。

日本には四季があり、特に夏と冬の温度差が激しいので、たいていのビールは「冷蔵保存」しておくのが無難です。

ただ、日本の多くのラガービールには「要冷蔵」の表記がなく、常温で保管できるものが多いです。しかし、常温保管可のビールでも、保管温度が30℃を越えると一気に香りや味が変わってしまいます。

つまり、夏場に冷蔵庫に入れずに置いておくのは厳禁です、また「10℃以上の温度変化が頻繁にあっても劣化が進む」とも言われています。

以上から、なるべく25℃以下で一定の温度で保存する事を推奨している造り手が多いです。

たくさんビールを買って、冷蔵庫に入らない場合の対処法

どうしても冷蔵庫に入りきらない!そんな時は、冷暗所を選び、さらに瓶の場合は新聞紙に包めば光を遮断出来てGoodです。

「要冷蔵」と表記のあるクラフトビールなどを優先して冷蔵庫にしまうようにしましょう。その他に、冬場であれば劣化しにくいビールを冷蔵庫の外に置いておくという手もあります。

例えば、アルコール度数が10%前後の高めのものは、比較的香味の変化がゆるやかです。瓶内で熟成をおこなう場合を除く、購入したビールは早めに飲むことをオススメします。

ビールを補完する姿勢は「横倒し」でなく「縦置き」にする理由

ビールは縦置きが基本です。なぜかというと、容器に入ったビールを横に置いた時に、上部に空間が出来ます。

空気に触れる部分の表面積が大きいと、酸化が起きやすくなってしまいます。また、たまに瓶ビールで栓がゆるくなっている場合があり、その場合は漏れが心配です。

ただ、一部例外があります。ベルギービールなどには、シャンパンと同様に瓶内で発酵が続いているタイプがあります。

王冠ではなく、コルクが付いているビールがそれに当てはまります。コルクの部分が湿っていないと隙間が出来て、そこから酵素が入りやすくなってしまうので、横にした方が良いとされています。

ビールは待てば美味しくなるのか?検証した結果がコチラ!

ビールすきを15人ほど集めて、複数のビールを用意して、振動を与えた後の待ち時間を変えて飲み比べてみる検証を行いました。結果がコチラのようになっています。

・ラガーは12時間、エールは24時間静置した頃から「おいしい」と感じる
・炭酸は、放置時間が長くなるほど爽快感が増す。
・「オフフレーバー」は、静置時間が長いものほど気にならない。
・36時間、48時間以降から違いを感じにくくなる。
・48時間(2日)以上静置すると、香りや味わいが落ち着きすぎる

ラガーもエールも、「24~36時間」静置するとより美味しく感じる検証結果となりました。十分に静置すると、ビール全体がしっかりと冷却され、炭酸ガスが液体に溶け込みやすくなります。

そうすると、開栓した時に香気成分が揮発しにくかったり、口に含んだ時に炭酸をきめ細やかに感じたりするのではないか?と推定しています。

ビールをおいしく飲む温度!ビールの飲み頃とは?

キンキンに冷やしたビールが一番のおいしい。そう思っている方が、とても多いのではないでしょうか。腰に手を当てグビグビと飲み干し、「カァー」っとのど越しを楽しむラガービール。

冷やすとより美味しいですよね。しかし、この冷やせば美味しいというビールの飲み頃は実は、ビールの種類や特徴によって変わってきます。

飲み頃の温度は、ざっくり「アルコール度数の±2℃が適温」であることを覚えてください。

そもそも、「ビールがキンキンに冷やした方がうまい」とよく言われてきた理由は、日本の気候によるものと考えられます。

高温多湿のシーズンがあり、雨が降って湿り気の多い時期があるため、人々はビールにすっきりしたのどごしを求めてきたのだと思います。

それから、家庭で「晩酌」する文化も後押ししたのかもしれません。汗をかいて働いた身体を癒すために、のどごしスッキリのラガーをゴクゴクと飲む。

その心地よさを追求していくうちに、「キンキンに冷えたビールが最高!」という境地に行きついたのではないでしょか?

冬場に外気でビールを冷やす方法

先ほど、冷蔵庫に入らないビールを冷暗所で保管する際に、「そもそも冬場は外が寒いから、外気の方がしっかり冷えるのではないか?」と考える方がいらっしゃると思います。

外気でビールを冷やす際の方法や注意点をまとめておきます。
・外気の温度が3~7℃ならビールを飲む適温になります。
・直接日光や光があたらないように日陰や新聞紙で遮光する対策をしましょう。
・外に出してからビールの芯まで冷えるには4~6時間が必要です。
・室外機の近くや振動が生じるモノの近くは避けるようにする

以上が、外気でビールを冷やす方法です。冷蔵庫に入らない場合は、来客でたくさんのビールを準備しないといけない際に活用してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?私たちに馴染み深く、かけがえのない飲み物「ビール」。

この記事を読んで、少しでも「ビールって意外と面白いな」「今日はひと工夫入れて飲んでみようか」と思っていただけたなら、こんなにうれしい事はありません。

些細な知識と手間で、感動の一杯が、今日もあなたを待っています。今後も生活に役立つ情報を上げていきます。

最後まで、ご精読ありがとうございました。