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新月の願い事は過去形・完了形で書くべき?アファーメーションとの違い

新月の願い事は過去形・完了形で書くべき?アファーメーションとの違い

新月の願い事を書くときに、よく、「完了形」で書き、すでに願いが叶ったという内容にするとよい~という方法論をインターネット上で見かけます。

一般的に広がっているルール的には、「私は」で始まって、「~です」「~になりました」など、過去形や完了形で書くことで、願い事がかないやすくなるとされています。

ところが、実はそのルール、逆効果になることもあるんですよね・・・。

というより、もともとの新月の願い事を開発したジャン・スピラーさんのノウハウでは、完了形で書くという方法は入っていないんです。そのあたりの話をちょっと詳しくしてみたいと思います。

 

<アファーメーションとかデクラレーションとか>

そもそも、この「完了形で書く」というのは、「アファーメーション」の技術です。

アファーメーションとは(affirmation)とは肯定的な断言をしたり、自分自身に対して「誓約」をすることで、目標達成や潜在能力開発を強力に実現していく方法です。ジョセフ・マーフィーやナポレオン・ヒルを始め、多くの成功研究家が有効と唱える、一種の自己啓発方法として有名です。

具体的には「~したい」「こうなれば良いな…」という願望を「~だ」「すでにそうなっている」と断定する言葉で、何度も繰り返し書いたり唱えたりすることで、潜在意識にしっかりと働きかけ、変化や成長が「今・ここにあるのだ」という現実を作り出すという方法です。(ちなみに、主語を必ず「私」で始めるというルールも アファーメーションの技術です。)

アファーメーションとは、自分自身に対して行なう肯定的な「自己宣言」。

「自己宣言」を別の言い方にすれば、デクラレーション(declaration)です。

新月の願い事の方法としてネット上に流布されているものは、ほとんどがこのルールをとるようにと記載されいてます。

 

<アファーメーションと新月の願い事は 全くの別物!>

 

しかし、ジャン・スピラーさんの著書では、明確に、「アファーメーションと新月の願い事は違いますとおっしゃっています。原著ではこのように。

Power wishing combines with the mood of astrological timing and lunar cycles, and is different from affirmations, which operate without a deference to timing. ・・・・・

(NEW MOON ASTROLOGY   P10)

 

また、日本語版では以下のように訳されています。

占星術と月の周期を利用した願い事は、タイミングとは無関係にできる自己啓発とは異なります。(魂のソウルメイキング P37)

この「自己啓発」というのが、原著での「アファーメーション」にあたります。

そして以下のように続きます。

自己啓発は自分の意識を前向きに捉え直し、否定的な考えを追い出す過程をたどります。自己啓発やプラス思考のテクニックは、私たちの中にある男性(陽)エネルギーを刺激することで、意志力や行動力を活性化させます。自分が強い意志を持つことで、望むような現実を生み出すのです。ここでのキーワードは「アクション」「行動」です。

一方、月の周期を利用して願いを込める行為は、大いなる力にすべてを委ねること。自己啓発とは対照的なものです。大いなる力に心を明け渡すことで、私たちの中にある女性(陰)エネルギーを活性化するのです。こうした受動的なエネルギーは、まるで磁石のように、望む結果を私たちのもとにたぐり寄せます。  (魂のソウルメイキング P38)

 

そして、願い事の書き方として、受動的な書き方を勧められているのです。

私たちの望む結果を招き、受け入れる窓を開放していることを示すために、やさしい言葉を用いることが、願いを書き記す上での原則の一つなのです。(魂のソウルメイキング P38)

受動的な書き方っていうのは、

「~~になりますように」

「~~できますように」

「~~ができる私になりたい」

といった書き方です。

英語だと、「I want to easily find myself ~」 という表現を使うことをお勧めされていますね。自分自身が気がついたら、○○な状態だっていうことを「want (~したい ~ほしい ~を望んでいる)」という言葉を使い、願いがかなったような表現は全く使用されていません。

お金持ちになりたいのなら、

「私はお金持ちです」「私は年収1000万円を稼いでいます!」

ではなく、素直に、

「お金持ちになりた~い!」「年収1000万円を楽々稼げるようになりたい!」

でいいんですね。

 

<潜在意識の反発・完了形の願い事の弊害>

たとえば、今、本当に貧乏で、お給料もお小遣いも少なくって・・・という状態のときに、「私は大金持ちで裕福です」と願い事を書いてみる。

すると心の中では逆に、

「本当にお金持ちになれるの??」という迷いや
「実際は今、お金持ちじゃないじゃん! お金ないじゃん!」という反発が出ることがあります。

純粋に願いを思い描くことができればいいですが、通常は現実と理想のギャップが分かっているので、そう簡単に自分の心は納得せず、違和感を覚えてしまう。

叶う気がしない。

絶対達成するぞ!と意気込んでみても、なんだか肩に力ばかり入って、どこかで無理している・・・。

願い事を書いてみても、現実味がない。イメージしてみてもなんだか楽しくない・・・。

「こんなことしても、お金持ちになんかなれないよ」と薄々感じてしまっている・・・。

こんな状態のとき、潜在意識が反発しています。

実際願いは叶わないです。行動も変わらないし、情報も入ってこない。だって、自分で自分をだましているような状態です。

もし、今までに(これからも)願い事を書いていてこんな状態に陥ってしまったら、意味ないですよね。完了形や過去形で願い事を書くことだけに、あまりにこだわるのは、新月の願い事の本質から外れてしまいます。新月の願い事は、直感や心の声を大切にして書くのがコツ。完了形や過去形といった書き方に重きを置いてしまうがために、願いに心が違和感を覚えてしまうのなら本末転倒です。

今、願っているのなら、そのまま願っていると書けばいい。 なりたいなぁ、なりますように って素直に書けばいい。

最近は新月の願い事の書き方が、ネット上で拡散されたり、アレンジされていく中で、情報がずれて一人歩きしてしまっている気がしないでもありません・・・。

※補足:ちなみに、アファーメーションのテクニックでも、潜在意識の反発に対するかわし方というのがあって、ジョセフ・マーフィーの本なんかでは、「私はお金持ちになりつつある・なっていく」と現在進行形でフレーズを唱えるといいと紹介されてます。あと、パーミッション(許可する)という方法もあって、「私はお金持ちになってもいい」と書く方法もあります。

 

 <自分の「心にしっくりくる」ならどちらでもOK>

とはいえ、ジャン・スピラーさんも、「新月の願い事とアファーメーションを同時に行っても一切不都合はありません」と著書でおっしゃっています。

完了形や過去形で願い事を書いて、良い感情、やる気、良いイメージがこみ上げてくるのなら、願い事の書き方としてはOKじゃないでしょうか。ポイントは書き方云々よりもやっぱり、「心から望んでいる」かどうか。素直に直感で願えているかどうかなんです。

なんだか願いごとがうまくいかないと思われる方、一度書き方を変えてみるといいですよ。私も単純に「こーだったらいいなぁ~」という書き方で願い事をして叶ったケースも多いです。このサイトでご紹介している願い事の例でもご紹介しています。

 

<大いなる自然と宇宙にゆだねるということ>

新月パワー周期中に出てくる願いって、普段の論理的思考や潜在意識に蓄積された過去の記録から導き出されるものではないことが多々あります。(そうなるように願えばそうなります!)新月の神秘的なパワーが直感を研ぎ澄ませてくれます。気持ちが落ち着き、真に幸福感を感じるような願い事が浮かびやすくなっています。

自然のリズムと自分のリズムを調和させ、心を開く。そんな時間を取ってみる。

肩ひじ張らなくても、力まなくても、素直に感じてみるということをしてみてはいかがでしょう?

頭を使いすぎずに、心のままに、願いを書いてみませんか?

 

結構知らない人も多いと思うので、シェアしてくれるとうれしいです。新月の願い事をする人みんなでHappyになりましょう!

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