敬老の日って、一体何歳から対象になるのでしょう?義理の母に対しては何をしたらいいでしょうか?
子供がいる場合は孫から祖母へ何かを贈るイベントになりそうですが、子供がいないとどんなことをすればいいのやら?
疑問に思ったことがある人も結構いるようですので、私の経験と意見を少々述べたいと思います。
敬老の日は何歳から?
敬老の日は、様々な経験と知識をもった大先輩、ご高齢の方々を敬い、長寿を願う日です。
日頃お世話になっている、おじいさん、おばあさんに感謝を伝える日とされています。
ところが最近では、高齢化が進み、年齢を重ねても元気なお年寄りが多いため、
いったい何歳から敬老の日の対象とすればいいのか、というところで悩むケースが多いように思います。
一応、法律上では何歳からを老人としているのか確認しても、
高齢者に関しては法律上何歳以上の者をさすと定義されてはいません。
国連の世界保健機構(WHO)が65歳からを高齢者と定義しているので、日本でも一般的には65歳を老人とするケースが多いです。
ですが、最近の65歳は元気な方が多いですし、アクティブに趣味や運動、仕事に励んでいらっしゃる人も多いです。
敬老の日に何かをしようとすると断られるケースも多いようです。
当の高齢者本人にしてみれば、「自分はまだ年寄りではない!」と感じている人も多いのです。
高齢の方に親切のつもりで電車で席を譲ろうとしても、断られることもありますよね。
多少体力の衰えは感じるものの、なんでも自分でできる。
老人扱いされたくないと言う気持ち。
男性も女性も同じようにその気持ちはあります。
人によっては、老けてみられていると気分を害することもあります。
敬老の日の対象にする=自分は年寄り
これを認めたくないという気持ちが心の底にある場合は、あまり喜んでもらえませんね。
ご高齢の方がご自身で「もう年だから」と言っていても、心の底では老人扱いはさびしく思っているケースもありますし。
怒って突っぱねる人、悲しそうな顔をする人、いろいろパターンもあるかもしれないですが、
こちらも相手を喜ばせようとして何かしようとしているのに、逆効果になるのではたまったものではありません。
じゃあ、何歳から敬老の日をお祝いすればいいのかと考えても、個人差が大きく明確な答えを出しつらいところです。
一方、昔から言われている「年祝」(としいわい)は、
年齢の節目ということで、祝いやすいようです。
ちなみに年祝いは以下の通り。
・還暦(かんれき)61歳 60年で生まれた年と同じ干支(えと)に還ることから
・古希(こき) 70歳 杜甫(とほ)が「人生七十古来稀なり」と呼んだことによる。70まで生きるのは稀ということ
・喜寿 (きじゅ) 77歳 「喜」の草書体が七十七となることから
・傘寿 (さんじゅ)80歳 「傘」の略字が八十に見えることから
・米寿 (べいじゅ)88歳 「米」を分解すると八八になることから
・卒寿 (そつじゅ)90歳 旧字体「卆」は縦に読むと九十になることから
・白寿 (はくじゅ)99歳 「百」から「一」をぬくと99になることから
・紀寿 百寿 (きじゅ)100歳 人の寿命の長さを表し、
上寿じょうじゅ(100歳)中寿(80歳)下寿(60歳)といわれる
これは単純に年齢(数え年)だけで決まる長寿の祝いであり、その人の実際の「老い」のレベルとは感覚が違うからでしょうね。
「老い」にはどこか、もう現役ではない、衰えている、といったネガティブなイメージが言葉から想起されてしまう傾向にあります。
そこで、年祝いはちゃんとイベントを行い、敬老の日はあえて何もしないか、
敬老の日は「祝日だから一緒に食事にでも行く」程度にしておくのも良いのではないかと思います。
もしくは、敬老の日に何かをしたい!と思う場合は、
「まだまだ実際のご年齢よりはお若いし現役バリバリですので、敬老の日というのは失礼だとは思いますが、日ごろお世話になっているので、気持ちを受け取っていただく機会にさせてください!」
と、一言添えるのも良いかもしれません。
特に女性の場合、やっぱり「若い」と言われるのは嬉しいもの。逆に老けているとみられるのはいつになっても嫌なものだと思ったほうが良いのではないかと思います。
敬老の日に義母へは何をする?なんて言う?
さて、義理の母(義父でもいいですけど)の敬老の日はどうするのか。
もし、あなたに子供がいるのであれば、孫から祖母へのイベントとして似顔絵やメッセージを送る機会にすればいいと思います。
少しお花やプレゼントを添えてもいいかと思います。
まあ、中には、孫からの贈り物であっても、「私はおばあさんじゃない!」とヘソを曲げる、できていない人もいるようですが、
そういうときには、
「子供が幼稚園(保育園)で祖母へのプレゼントを作る機会があったんで、受け取って上げていただけませんか?実際はお義母さんはまだまだ敬老の日って感じではないんですけれど・・・。」
などと子供と義母の間に入って、一言添えてあげるのも良いかと。
子供がいない場合は、あなたから見てお義母さんはあくまで「義理の母」。
感謝の気持ちを表すなら、母の日にして、敬老の日は何もしないということで良いと思います。
仮に敬老の日に何か欲しいとか、お祝いの品がない!と言われた場合には、何かすればいいですが、
「お若いので、老人という見方をしていませんでした。ごめんなさい」
という言い訳(?)が立ちます。
ですが・・・。子供がいないのであれば、感謝を表すのに無理に敬老の日を利用する必要もないかもしれません。
嬉しかったプレゼントや理想のお祝いでは「まだそんな歳ではない」という断りを入れつつ、「食事」や「みんなで集まること」といったコミュニケーションが多かったようで、お祝いされたらそれはそれで嬉しいという回答が載ってました。
やはりそうなんだなぁという感じです。
まとめ
敬老の日を祝うというのは、すなわち相手を「年寄り扱い」しているというメッセージも一緒に示してしまうことになるんですね。
こちらにその気がなくても・・・。
そこらへんをうまくフォローしながら、感謝の気持ちだけを上手に伝えたいものですね。