子供がなることが多いロタウイルスですが、もちろん大人になってからもかかることはあります。大人がロタウイルスにかかる感染経路としては、7割近くが子供からの2次的な感染であることが多いのですが、大人がロタウイルスにかかると吐き気のみで終わってしまうこともあります。
ロタウイルスに大人が罹ると吐き気だけの場合もある?
これは体力があって免疫力がある程度備わっている大人であるというのが前提にはあるものの、すべての方が吐き気だけで終わるというわけではありません。
一般的なロタウイルスの症状は、嘔吐や下痢です。嘔吐が収まると下痢に移行していくことがほとんどですが、便が白っぽいのが特徴です。
ただ、大人のロタウイルスは軽度で終わってしまうこともあるため、ちょっとお腹の調子が良くないなというくらいでロタウイルスとは気付かないケースも少なくありません。感染しかかったことがあっても、軽い吐き気を催しただけで吐いたり下痢したりすることはない場合も。
大人が最初にロタウイルスにかかり自分自身が気づいていないと、子供や家族にうつしてしまう可能性がとても高くなります。もちろん、体調の善し悪しや体力の有無、免疫力の強さなどによって吐き気のみならず子供と同じように下痢をすることもあります。とても感染力が強いウイルスなので、手洗いやうがいをしっかりと行って感染しないよう極力気を付けることが大切です。症状は様々なケースが考えられますので、吐き気のみで収まることもあるということだけ覚えておきましょう。
ロタウイルス大人の症状はひたすら気持ち悪い
大人でもとても辛いロタウイルスですから、子供はさらに辛いことも少なくありません。ですが、大人と子供では同じロタウイルスでも症状の出る大きさが異なることがあります。なぜかというと、大人の方が体力があって免疫力も高いことが多いからです。しかしながら、大人がロタウイルスにかかると、とにかく胃が気持ち悪いということが多いと言われています。ロタウイルスにかかった場合は、二日酔いとはまた違った気持ち悪さがずーっと続くようです。
子持ちでロタに感染した友人の話を聞くと、一度派手に嘔吐して、その後は何度も嘔吐することはなかったけれど、とにかく気持ちが悪かったと言っていました。胃がムカムカしている状態が1日続いたという方もいるので、症状の出方は人それぞれだということなのだと思いますが、なにせ気持ち悪さはみんな口をそろえて言うんです。
もちろん、子供がなったからといって大人である自分がなるとは限りませんが、感染力がとても強く、飛沫感染しやすいので大人でもかかることは良くあります。逆に、子供の方が症状が軽く済んで、大人の方が症状が重かったというケースもありますので一概には言えません。ただ、吐きもせず下痢もしなければ、ひたすら気持ちが悪いくらいならまだいいような気もしないでもありません。ノロウイルスだとその点、吐き気も下痢も激しく脱水しますので・・・。
ロタウイルスに大人が感染した場合の対処法
大人のロタウイルス感染は、上記のように吐き気だけで軽く済む場合もありますが、残念ながら、体調や免疫力の強さなどによって大人でもロタウイルスで派手に症状がでることはあります。
冬場に特にかかりやすい病気で、嘔吐や下痢、場合によっては発熱といった症状がでます。大人でも感染してから1日~2日程度で発症することが多く、調子が悪いという程度から始まって、徐々に気持ちが悪くなり嘔吐することもあります。嘔吐は長くても1日くらいで収まりますが、その後、下痢がはじまるのが特徴です。下痢も通常の下痢とは違って、白っぽい便の下痢となることがあります。個人差はあるものの、大人でも4~5日、1週間、長くて10日もかかるということもあるようです。
とにかく病院にいくことが大切です。また、ロタウイルスと診断されたら無理をせず休養を取りましょう。無理をして会社などには行かないようにすること、脱水症状を起こさないようこまめに水分を取ることが大切です。水分を取る際は、吐き気が収まってから、もしくは吐き気がある時は無理に飲むことはありません。が、1口ずつ様子を見ながら飲むようにしましょう。
まとめ
ロタウイルスと聞くと、子供がかかる病気のようなイメージがあります。大人はかかりにくいと言われているのでそれも間違いではありませんが、100%大人がかからないかといえばそうではありません。吐き気や下痢などに見舞われたら、すぐに病院に行ってくださいね。軽いうちに・・・。