屋外に出るときには紫外線対策をいろいろとしている女子がほとんどだと思いますが、室内でのUV対策はされていますか?家の中だからと気を抜いていると、意外と日焼けしてしまうことがあるんです。日焼けから色白のお肌を守るために、室内でも気をつけるべきことを紹介します。
室内でも特別な紫外線対策は必要?
室内にいれば、日陰になっているし、紫外線の影響はないから安心!と油断していませんか?
屋外のように直射日光にさらされていない場合でも、紫外線の影響はあります。
紫外線は波長によりその性質や作用が異なり、波長が短くなると程、エネルギーが高くなります波長の長い順に、UVA・UVB・UVCと呼ばれています。UVCは、病院等で殺菌灯に用いられる強力な光線で、浴びると重度の熱症状態を起こしたり皮膚ガンをつくりますが、地球上では通常オゾン層で吸収され地上にはほとんど届きません。
日常で美容に影響を及ぼすのは、UVA波とUVB波ですね。良く耳にされる方も多いと思います。
★UVA (紫外線A波)
表皮の基底層から真皮まで達し、色素を酸化させたり真皮の繊維・弾力組織を破壊します。コラーゲンを破壊するので老化につながり、しわの原因になる紫外線です。当たりすぎると皮膚ガンになることもあります。
UVAは、紫外線を浴びた直後はそれほどでもないのですが、後にじわじわと色素沈着を起こします。
★UVB (紫外線B波)
長時間日光に当たると、皮膚を赤くし熱症状態にします。色素細胞を刺激してメラニン色素をつくらせたり、細胞を異常化させて皮膚ガンに発展させたりします。DNAも刺激します。
UVBを浴びすぎると、赤く炎症を起こした後、水泡ができることもあります。その後色素沈着が起こり、シミの原因となります。
この二つの紫外線のうち、UVBは窓ガラスである程度遮られるのですが、UVAは窓ガラスを通り抜けて、室内に容易に入ってきてしまいます。
どのくらい入るかといえば、直射日光の当たる屋外の紫外線照射量を100%とした場合、
日の当たる窓辺なら約80%
日の当たらない室内であっても、反射や散乱によって、で約10%が室内に入り込んでいるそうです。
家の中のどの場所にいるかによっても変わってきますが、室内でも紫外線の影響はあります。真夏でも肌の健康を考えるのであれば、なにがしかの紫外線対策は必要と言えるでしょう。
室内の紫外線はカーテンですべて防げる?
家の中に入り込む紫外線の多くは窓からです。まずは窓からの紫外線の侵入を防ぎましょう。
手軽に紫外線対策として取り入れることができるのが、カーテンです。
UVカット加工が施されているカーテンが販売されています。日光の明るさを維持しながらUVカットするならば、レースのUVカットカーテンがいいでしょう。ですが、レースだとすべての紫外線をカットできるわけではありません。
遮光カーテンであれば、日光を完全にシャットアウトできるので、も紫外線も大幅にカットできます。熱もシャットアウトできる機能が付いているものもあるので、冷房効率を上げる効果もあります。ですが、日中にカーテンを閉めると、室内は暗くなってしまいます。
室内にいる時間やライフスタイルで、適したものを選ぶ必要がありますね。
しっかりUVカットしたいけれど、カーテンだとどうしても室内が暗くなるのが嫌だという方には、
UVカットフィルムを窓に貼ることでも紫外線の侵入を防ぐことができます。
モノによりますが、99%紫外線をカットできるうえ、透明度も高いので、室内の明るさを確保しながら紫外線対策がでいます。
専門の業者に作業を依頼すれば、きれいにフィルムを張ってくれます。
UVカットフィルムはホームセンターでも購入することができるので、ご自身で窓に張ることもできます。
他にも、窓のガラス自体をUVカットガラスにしてしまうという手段もあります。ローイーガラス(高断熱複層ガラス)というものがあり、紫外線は90%以上カットし、断熱効果もあるので、冷暖房の効率も上がります。お金と窓ガラスの入れ替え工事が可能であれば、検討しても良いかもしれません。
手軽さではカーテンが一番ですね。徹底的に紫外線カットしたい方はUVカットフィルムが良いでしょう。
室内でも日焼け止めで対策すべき?お肌への影響は?
紫外線量は、3月からぐんと増え、5月から8月にかけてピークを迎えます。紫外線A波はこのピーク時期を抜けても、B波と比べて減少率は低く、年間通して降り注ぐ傾向にあります。
晴れの日は当然紫外線量が多いですが、
・曇りの日でも約80%~95%
・雨の日でも晴天時の約20%~55%
降り注いでいるのです。晴れでも曇りでも対して変わらないんですね。
曇りの日でも油断してカーテンを開けて窓際に座っていると、紫外線の影響をモロに受けてしまいます。
窓から入る紫外線をカットする以外の方法として、室内でも日焼け止めをつける事でも紫外線対策はできます。
室内で塗る日焼け止めを選ぶ時は「PA」の+の数で選びます。
日焼け止めは、
SPF値 = UVBの防止効果
PA値 = UVAの防止効果
PA値は、「PA+」から「PA++++」まで4段階で表示されていて、+の数が多いほど強力です。
強力なものを塗っておけば効果は高いですが、クレンジングも洗浄力が強いものを使わないと落ちにくいため、肌に負担をかけてしまします。
一日中部屋の中にいても、汗や摩擦で落ちてしまうのは変わらないので、こまめな塗り直しも必要です。
自宅にいる時も、日焼け止めをがっつり塗っていると、敏感肌の人は肌荒れを呼ぶこともあるので、窓のカーテン等と合わせての対策を基本として、室内で付ける日焼け止めは、ごく軽いものでケアするようにしたほうがよさそうです。
日焼け止めはローションタイプ以外にも、パウダー状のものや、ジェル状で使用感が軽いものも販売されています。
ご自身の肌質に合ったもので、できるだけ負担の少ないものを選びましょう。
ボディのUVケアは、衣類でも可能です。
白や淡い色は熱を遮断し、見た目にも涼しげなのですが、紫外線はほとんど通してしまいます。
紫外線を防ぐためには、黒色などの色の濃い衣類が適しています。
外で黒っぽい色の服を着ると、熱を吸収するので暑いですが、室内でクーラーも入っているなら大丈夫でしょう。
薄手の長袖を一枚羽織るだけで、かなり効果があります。UVカットカーディガンであればなお良いでしょう。
黒色は見た目に暑い!という方には、ネイビー(紺色)がお勧めです。
パンツやスカートに白やグレーをチョイスすれば濃い色ながらも涼しさが出てきます。
顔など、どうしても布で覆えない部分は日焼け止めでケアし、あとは服やストールで肌の露出をできるだけ減らすのがいいですね。
まとめ
紫外線は室内にも容赦なく入ってきます。
できるだけ窓際で過ごすことを避け、UV対策をしていきましょう。
私は自宅の室内ではいつもUVカットカーディガンを着て、UVカットのブレストパウダーをつけています。リビングはUVカットレースのカーテン、寝室は遮光カーテンです。
西側の窓は今年はUVカットフィルム貼りに挑戦したいなと思っています。(夫にしてもらいます・・・笑)
シミ・シワを防いで、肌の賞味期限を保っていきたいものですね。