人間関係が最悪で退職を決意したあなた。今の会社にどう挨拶して退職すればいいのか、お礼の言葉も見つからないから、送別会もパスしたいし、挨拶も何を言えばいいのかと悩んでいることでしょう。
きっと、退職を決意するまでに、いろいろと思い、考え抜かれて苦労もされたことと思います。
最後の最後、上手に今の会社を抜け出す方法、ご紹介したいと思います。
人間関係が退職理由で辞める場合のゴールと注意点
今の職場での人間関係は会社を辞めれば切れるのですが、いつか今の職場以外のどこかで会うかもしれないです。
特に、業界が狭い場合は注意が必要です。
例え、嫌な人がいるから退職する場合でも、職場の人間関係全体や雰囲気が嫌な場合でも、
いつ誰に会ってもいいように、後先を考えて、
人間関係以外のもっともらしい理由を言いましょう。
何もない場合は、形式的には「一身上の都合により退職します」とだけ言っておけばいいと思いがちですが、
それでもしつこく具体的な内容を聞かれるケースもありますし、
ハッキリ理由がわからないと、人は往々にして想像で勝手な理由をでっちあげて、有らぬ噂を流したりしがちです。
多少の嘘でも構わないです。何か理由を作っておきましょう。
具体例を言うと
・やりたいことが見つかって、スキルアップのためにスクールに通う(学校や商業訓練)
・家族の介護がある
・家業を手伝う
・今とは違う職種に転職する
・家族の事情で引っ越しする
・体調不良が続いているため
等があげられます。
人間関係が原因だった場合、正直にそれを言ってしまうと、退職日までの間に余計に嫌がらせをされたり、気まずい思いをしてしまうかもしれません。
また逆に、
「人間関係で辞めるんだ」とハッキリと言ってやりたい気持ちがある人もいるでしょう。
自分は辞めていく身だけれど、残された方の代弁者として、嫌なヤツのことをはっきりモノ申してやりたい、とか
最後には本音で職場に文句を言って、一矢報いてやりたい
という場合もあるでしょう。
ですが、会社組織というものは、トップが変わって大量に人材の入れ替わりがあれば別ですが、一従業員が少し文句を言った程度では
なかなか変わらないのです。
それこそ、労基署に駆け込むなり、きっちり証拠をそろえたうえで訴訟沙汰にするレベルまでの労力をつぎ込まないと、
ダメージを与えることもできません。
嫌な人間はそこに存在し続けますし、問題も残り続けます。
また、今の職場の悪口を言っていたことが、次の職場にも伝わってしまうと、「ここに勤めても、また悪口を言いふらすのではないか?」と次の仕事のスタートにも影響しかねません。(業界が同じ場合などは注意が必要)
あなたがハッキリということで、職場がプラスに変わるというよっぽどの確信があれば、本音を伝えて辞めてもいいと思いますが、
もし、そうでなければ、できるだけエネルギーを使わず、会社を批判せずに辞めることをお勧めします。
やりきれない怒りや嫌ないきさつは抱えたままになりますが、
本当に大切なのは、あなたの未来。
人間関係が退職理由でも、表面上は円満退職に持っていくことをゴールにしましょう。
人間関係が退職の理由でも挨拶は上手にしよう
本音を言えば、「お世話になりました」「ありがとうございます」という言葉も言う気がしないかもしれません。
あれこれ今までの事を考えると、余計なことを言いそうになるかもしれません。
ですが、マナーとして挨拶はきちんとすべきです。
ここは事務的 機械的にすませること。 それだけを目標にしましょう。
具体的には、
「長い間(短い間でしたが)お世話になりました。皆様のの益々のご発展とご健康を祈念し、お別れの言葉とさせていただきます。ありがとうございました。」
などと言っておけばよいでしょう。
本当に人間関係を続けたい場合には、「またご縁がございましたら・・・」などと含みを持たせたり、今までの具体的な思いでやお世話になったお礼の言葉を入れるのですが、今回のように人間関係が嫌だった場合は、そこまでする必要はないでしょう。
人間関係が理由で退職する場合の送別会の断り方
職場によっては、送別会を開いてくれるケースがありますよね。
でも、全く出席したいという気持ちが無い、嫌な人間関係のなかで食事の席を持つのはもうたくさん!と思う方も多いでしょう。仲が悪い人となぜ最後に不愉快な食事しないといけないのかと苦痛に思われるのも尤もです。
もし、先手を打てるのであれば、
退職を申し出するときに、送別会や送別の記念品も辞退しておくと後が楽です。
その際には、必ず具体的な理由をつけておくことです。
・家庭の事情(介護・育児)で時間を捻出するのが難しい
・資格の試験対策などで出席が難しい。
・体調不良で症状が悪化するといけないので、静かに退職したい
・食事やお酒の制限をしており、家族も夜の外出をとても嫌っているので出席できない
などと言えばいいでしょう。辞める理由とリンクさせておけばもっともらしくなりますね。
送別会の申し出を受けてから断るときにも、同様に理由をしっかり付けて断るといいでしょう。
伝えるときには、「送別会はしなくて結構です」と断るのではなく、あくまで「慣例の送別会については、辞退させていただきたい」等、遠慮の言葉で言った方が波風が立たないです。
まとめ
どんなに人間関係で嫌だったとしても、最後は大人の対応をしたほうが良いです。
立つ鳥あとを濁さずと昔から言いますが、まさにその通り。
本心では文句の一つも言ってやりたくなっても、今すぐにでも逃げ出したい気持ちであっても、
あなたの身を守り、将来を考えて、冷静に行動しましょう。
退職日までを快適に過ごすためにも、上手に対応していければいいですね。