台風に備えて、マンションでも防災対策を気にする人も多いでしょう。雨漏りや風による被害はどんなものか、対策は何が必要なのかをまとめてみました。
台風が来たらマンションではどんな対策が必要?
最近のマンションは、台風の強風にも強いので、一戸建ての家屋に比べれば、被害は少ないようです。
ですが、マンション特有の被害というのもあります。
まず、台風で停電になると、エレベータが停まってしまいます。
給水ポンプが止まるので、水道も止まる可能性もあります。
マンション一棟全体の照明がつかなくなることもあります。
外に出ることもできない状況で、水道、電気がストップすることを想定して、
水や食料の備蓄が必要です。
また、テレビも見れないので、台風情報を見るには、ラジオも準備しておきたいですし、
ノートPCやスマホの充電はあらかじめ満量にしておき、情報にアクセスできるように備えておきたいです。
他にも、
地下のピット型機械式駐車場(二段式等)や自走式地下駐車場に自動車を置いている場合は、雨が激しいと水没する恐れがあります。
台風の雨が激しいことが予想される場合は、地上に駐車しておくほうが良いです。
水が50センチ程度浸水すれば、車は使えなくなってしまいます。
水没から守る対策も必要ですし、車両保険に加入しておくことも検討してみましょう。
ちなみに、火災保険では自動車の浸水被害は補償されません。ネットで保険を比較できるサイトなどもあるので、この機会に見てみるといいですね。
雨の害は他にもあります。
マンションは上階にいくほど、換気扇の噴き出し口などから水が部屋に入るトラブルが起こりやすくなります。
換気扇のフードが下向きで、水が入りにくい構造だと問題ないのですが、ルーバータイプといって壁に穴があいているタイプでは、水が入る可能性が高くなります。
換気扇やキッチンの給気口は閉めておきましょう。
また、部屋の窓に自然換気口があるならば、そちらも締めておきましょう。
台風に備えてマンションのベランダの対策のポイントは?
マンションであれば、多くの場合ベランダがあると思います。
台風の雨対策としては、まずベランダの排水溝のチェックが必要です。
排水溝にゴミ、落ち葉、砂が詰まっていると、雨水がうまく流れず、下の階に水漏れしたり、室内へ水が入ってくることもありえます。日ごろから掃除をしていればいいですが、していない場合は台風予報が出たら、問題がないかチェックしておきましょう。
風対策としては、ベランダに置いている物が風で飛ばされる恐れがあります。室内に避難させましょう。
・物干し竿
・植木鉢
・パラボラアンテナ
等は自宅の窓ガラスに当たって、窓を割ってしまうリスクに加え、ベランダの外へ飛んだ場合は、
他のお宅の窓や物、自動車等に当たってしまい、事故も起きかねません。
他にも、
・物干し台が倒れないか
・ベランダウッドデッキやマット等がはがれて飛んで行かないか
も要注意です。
通常マンションのベランダは占有スペースではないので、
「管理規約」でマンションのベランダに設置していけないものを置いていて、
台風に対して何も対策を摂らず、
それらが台風で飛んで行って他人に損害を与えた場合、
最悪訴訟を起こされても何も言えません。
室内に避難できるものは入れ、ベランダに置いておく物はしっかり固定しておきましょう。
台風に備えてマンションの窓ガラスの対策のポイントは?
マンションの高層階だと、台風の規模によっては、
暴風で窓ガラスが内側に膨らむようにしなって怖い思いをすることもあります。
外から何かが飛んできて、窓ガラスが破損するケースもあるので、ガラス破損防止フィルム等で補強しておくと良いでしょう。万が一ガラスが割れても飛び散りを防げます。
泥棒が窓を割って侵入するのを防ぐ、「防犯フィルム」を張るのも良いですね。
一番簡単なのは、布テープを窓に張ることです。
布テープで、窓に対角線上に×になるように布テープを張ります。
さらに、カーテンで窓を覆うようにして、カーテンの横や下を窓に布テープで固定します。
ガラスの強化にはならなものの、ガラスが割れた時の飛散を防止する効力があります。
窓が割れて室内がガラスの破片だらけになると、かなり危険ですので、万が一に備えて対応しておくと良いですね。
ちなみにガムテープだと剥がすときに本当に苦労しますので、布テープを使うようにしましょう。
テープ自体の強度も布テープのほうが高いです。
窓ガラスは、強風で飛ばされた小石などが当たって割れる場合が多いですが、雨に濡れた洗濯物などでもが割れてしまうことがあります。
風速20~25mぐらいの暴風が出ていると、風で飛ばされたもので窓ガラスが割れる可能性が出てきます。
(しっかり立ってないと人が転倒するレベルの強風です)
最近のマンションや賃貸アパートなどは、雨戸やシャッターがついていないところがほとんどです。
それだけ窓の強度もあり、風雨の害も受けにくい作りになってきたということでもあるのですが、
大型で強い勢力の台風が来た場合は、注意して事前に対策をしておきましょう。
窓が割れた場合、室内に風と雨が入り込み、部屋の中が大荒れになりますし、怪我にもつながります。
まとめ
まずはテレビの台風情報をしっかり見て、台風の規模が大きい場合は、マンションであっても念のための対策をしっかり行いましょう。
準備しておいて何もなければ「よかったね!」で済みます。
また、火災保険の加入をして備えておくことも検討すれば、より安心です。