梅と桃の違いを知っていますか?道に咲いている花を見て、何が梅で何が桃の花なのかすぐに見分けがつくという方はどのくらいいるのでしょうか。違いをまとめてみました。
梅と桃の見分け方は?見た目はどこが違うの?
桃も梅も花が咲く時期がだいたい一緒なので、見分けがつかないという方もたくさんいます。実は私も・・・。似てますよねぇ。
梅の花は、花びらの先が丸みを帯びているのに対して、
桃は花びらの先がとがっているのが特徴です。
また、梅の花は枝に直接花がつきます。さらに梅は同じ場所から一つずつ花芽が出てます。梅の葉っぱは花が咲き終わってから出るので、梅の花が咲いている時に葉っぱはありません。
桃の花は同じ場所から葉っぱが1つ、そこから花芽がでます。つまり、枝先から花芽と葉っぱが同時に出ていたら桃ということになるわけです。
梅の幹はザラザラしていて割れていて揃っていないのが特徴であるのに対して、桃の幹は斑点模様のような白っぽい幹となっています。
違いを見て楽しむのも、春の醍醐味の一つでもあります。「きれいだな」で終わるのではなく、「あそこに咲いているのは桃だな」「あれは梅だな」と思いながら見てみると、また違った感情が生まれてくるのではないでしょうか。
遠くから見る時は幹を、近くから見る時は花びらをチェックするようにすると、わかりやすいですよ!
梅と桃と桜のそれぞれの開花時期は?
梅と桃と桜、どの花が一番最初に咲くでしょうか?意外に咲く順番を知らないという方も多く、どの花が咲いても「春が来たな」と感じるものの、知っておくとまた違った視点から花を楽しむことができます。
各花の品種によっても異なりますが、一般的には梅が咲き、桃が咲き、桜が咲くという順番になります。ただ、これは本州から沖縄までで、北海道に限っては梅と桃、桜が一緒に咲きます。本州の場合は、咲く時期が変わります。1月~咲くのが梅、2月末くらいから咲くのが桃です。北海道にお住まいの方は、梅と桃それぞれが別々の時期に咲くということを知らないかもしれません。
地域によって、その時の気候によっても違ってきますが、梅はだいたい1月下旬から2月にかけて、桃は2月下旬から3月にかけて、桜は3月下旬から4月、5月にかけて咲いていきます。もちろん、その時の気温などによって梅が咲いている間に桃の花が咲き始めるという地域も出てくるので一概には言えませんが、まだまだ寒さの厳しい時に梅の花は咲きだすことが多い傾向にあります。春の訪れを感じさせる一番最初に咲く花というイメージが強い花は、実は梅なのです。桜が春の訪れを感じさせるような印象がありますが、梅だといった方が正しいかもしれません。
「花が咲いているな」くらいにしか見ていないこともあるかもしれませんが、咲く時期やそれぞれの違いを知っていると、花の楽しみ方も変わってきます。
梅と桃って仲間って知ってる?似ている秘密は?
梅と桃の花の違いはいろいろあれど、ぱっと見、何が梅でどれが桃の花なのか見分けがつかないことも少なくありません。それもそのはず、何と桃と梅の花は「バラ目・バラ科・サクラ属」の花だからです。ちなみに、この中には桜の花も入ります。桃も、梅も、ちなみにサクラも花びらが5枚あります。
同じものに分類されるからといっても、やはり違いがあります。似てはいますが、それぞれに違った味わいがあるので、そこを楽しまなくてはいけません。
桃と梅の実の種を見てみると、種も似ています。もちろん、梅の実も桃の実も形が何となく似ているところがあるので、同じ種類の植物なのかもという感じはするかもしれません。
ぱっと見て似ているのも当然な梅と桃の花ですが、少しずつ違っている部分もあるので、その辺もチェックしてみると花の楽しみ方が変わって面白いのではないでしょうか。
まとめ
春といえば桜の花の印象が強く、梅と桃の花は余り意識したことがなかったのですが、違いや咲く時期の違いを知ってからというもの、見方が以前と変わりました。梅にも桃にも、桜にもそれぞれ違ったいいところがあって毎年咲くのを楽しみにしています。少し知識があるとより一層楽しめますよ!