浴衣、夏のお祭り、花火大会などで楽しんだ後、お手入れはどうしていますか?私は自宅で洗います。最近は洗濯機で洗える浴衣も出ていて人気です。
やってみたら想像したよりは楽にできたので、その方法と、調べた内容をシェアしたいと思います。
浴衣の洗濯が家でできるかを確認する方法
まずは、手持ちの浴衣が家で洗濯できるかどうかの確認。
市販の仕立て上がった浴衣を買った場合、洋服と同じように洗濯表示が付いているものがあります。
ある場合はその指示に従いましょう。手洗い可能のマークがついていればOKです。
仕立てた浴衣や、出来上がりを買ったけど表示がない浴衣については慎重に。
基本的には、綿でできているものは洗えると考えて良いです。
麻の浴衣は自宅で洗うと縮みが激しいですのでやめておきましょう。
また、絞り浴衣は、素人が洗うと、しぼが浅くなってしまうことがありますのでクリーニングにしましょう。
他にも、これは特殊だと思うものは、クリーニングにしたほうがよいでしょう。
クリーニングに出すと、1000円~1500円ぐらいの金額が相場です。
次に、色落ちのチェック。
浴衣は染料によっては、色落ちが激しい場合があります。
洗える素材であっても色落ちしやすいものは、プロにお任せするほうが安心です。色落ちをおさせて洗うのも技術が要りますので・・・。
チェック方法は、白いタオルに水をつけて、色部分をトントンと軽くたたきます。
それでタオルに色がつく場合は、色移りがする可能性が高いのでクリーニング店にまかせましょう。
浴衣の洗濯は手洗いが安心
浴衣の洗濯は、基本は手洗いが安心です。
浴衣が入る大きなたらいやバケツ、洗面器を用意しましょう。
洗剤は、基本的に中性洗剤を使用します。エマールとかアクロンとかです。
一般的な洗濯用洗剤(アタックとかアリエールとかね)は、アルカリ性で洗浄力が高過ぎて、色落ちしやすくなりますので使えません。
衿にしつけをかけます。
衿は布が重なっているので、洗濯時によれないように、しつけ糸や木綿糸などで、ざっくりと縫っておきましょう。
必ず水で洗います。お湯だと縮みますのでご注意を。
水量が少ないと色移りしやすくなりますので、たっぷりの水量で、一着ずつ洗います。
長時間水につけても、色落ちしやすくなるので、手早く押し洗いをして、洗剤入りの水を捨て、手早く数回すすぎます。
汚れが軽い場合は、中性洗剤を使用せずに、水だけで浴衣を洗うと色落ちを最小限にすることができます。
仕上げに糊づけをしておくと、衿のヨレを防げ、ピシっとした仕上がりに。花王のキーピングなどを使えばいいでしょう。
軽く絞って水をきったら、物干し竿に袖を通して干すか、着物ハンガーにかけて干します。
屋外で干す場合は、念のために裏返しにしておくと日褪せを防げます。
しっかり袖を広げて干すことで、シワにもなりにくいし、型崩れも防げます。
干すときに手でパンパンと叩いて、シワは取っておいたほうがいいですね。
浴衣の洗濯機での洗い方
浴衣は洗濯機でも洗うことができます。洗濯機が一番手間もコストもかかりませんね。
最近の浴衣は、手頃な値段のものがたくさん出ていて、洗濯機でネット洗いOKの表示があるものも多いです。
ユニクロ浴衣は綿100%だし安いですから、洗濯機で気軽に洗うのも抵抗がありませんね。
お手頃なファッション浴衣がいろんなところから出ていますよね^^
しまむら・ユニクロ・カスタネ・ドンキホーテ・イオン・ハニーズ・グレイル・ツモリチサトのポリエステル100% の浴衣などなど・・・。
洗濯表示をみると、洗えるものが多いです。絹でなければ問題ないと考えていいでしょう。
洗い方は、浴衣をたたみ、ネットに入れ、そのまま洗濯機に入れてしまいます。
しつけをしたほうが型崩れを防げます。糸や木綿糸などで、衿の部分をざっくりと縫っておきましょう。
やはり色落ちを気にするのであれば、たっぷりの水で洗うようにコース変更をしましょう。
脱水も時間を短めにして、軽く行います。
干し方は手洗いのときと同じです。
シワが気になる場合は、半乾きの状態のうちに、浴衣の裏側から軽くアイロンを当てるときれいになります。
浴衣の帯の洗濯は自宅でもできる?
さて、浴衣は洗えますが、帯はどうでしょうか。
帯は基本的には、目立った汚れがなければ洗わないものです。部分的にシミ抜きをする程度のお手入れ方法です。
着た後は、汗などで湿ったのを乾かして、しまいます。
ですが、素材や作りによっては、洗おうと思えば洗えるものもあります。
浴衣で使う帯は大きく2種類あります。
柔らかい素材で、子供の浴衣にも良く使われる、くしゅっとした帯
★「三尺(さんじゃく)」とか「さんじゃく帯」あるいは「兵児帯(へこおび)」と呼ばれるもの。
★通常の帯の半分の幅しかないことから名づけられた 「半幅帯」
リボン型や貝の口に結ぶ帯ですね。素材が少ししっかりしたものです。
まず、素材で洗えるか洗えないかを判断します。
さんじゃく帯/兵児帯であっても、半幅帯であっても、
絹の場合は、着物専門のクリーニング店か、呉服屋さんに相談して、洗える業者を紹介してもらうのが無難です。
また、半幅帯の場合でも、
中に帯芯(木綿や絹製の薄い布を帯の中に入れることで帯のハリを出し、締めやすくしているもの)
が入っているものは、自宅で洗濯するのは無理です。
ポリエステルや化繊、木綿の帯で、単(ひとえ)のものは家で洗濯しても良いでしょう。
もちろん、最近のカジュアルな浴衣とセットで売っているもで、洗濯表示がついていたらそれにしたがって洗います。
基本は手洗いです。折りたたんだ状態で、水洗いするか、薄めの中性洗剤でやさしく洗います。
そして、軽くバスタオルで水気を取ってから、伸ばしながら、広げて干します。
浴衣のときと同様に、色落ちが気になるようであれば、事前にタオルで色落チェックをしてみてくださいね。
浴衣、夏の間にたくさん来て、清潔にして、長く楽しみたいものですね。